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生物農薬・IPM

農林水産省は「みどりの食料システム戦略」において、2050年までに化学農薬の使用量をリスク換算で50%低減する目標を掲げています。また、有機農業の取組面積を耕地面積の25%(100万ha)に拡大する目標も掲げています。
「みどりの食料システム戦略トップページ」
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/

こうした背景のもと、化学農薬だけに依存しない防除体系の検討が進められており、生物農薬や天敵製剤の活用は、施設園芸における選択肢の一つとなります。

本ページでは、生物農薬とIPMの基本的な考え方を紹介し、カゲタロウ®が防除体系の中でどのように活用できるかを説明します。

1.生物農薬とは

生物農薬とは、天敵昆虫や微生物など、生物の働きを利用して病害虫等を防除する農薬です。

天敵昆虫を利用する製品では、捕食や寄生など、それぞれの生物が持つ性質を防除に活用します。カゲタロウ®は、ヤマトクサカゲロウの幼虫がアブラムシを捕食する働きを利用しています。

生物農薬は、化学農薬と対立するものではなく、目的や発生状況に応じて組み合わせて活用することができます。ただし、天敵に影響を与える農薬もあるため、併用時には事前の確認が必要です。

2.IPMとは

IPM(総合的病害虫・雑草管理)とは、病害虫や雑草の発生状況を把握し、さまざまな防除方法を適切に組み合わせて、被害を抑える考え方です。

例えば、次のような方法を組み合わせます。

耕種的防除
栽培環境の改善や適切な栽培管理などにより、病害虫が発生しにくい条件を整えます。
物理的防除
防虫ネットや粘着トラップなどを利用し、病害虫の侵入や発生を抑えます。
生物的防除
天敵昆虫や微生物などの働きを利用して、病害虫を抑制します。
化学的防除
必要に応じて化学農薬を適切に使用し、防除を行います。

IPMでは、特定の防除方法だけに頼るのではなく、発生状況や栽培条件に応じて、それぞれの方法を組み合わせることが重要です。

3.カゲタロウのIPMにおける位置づけ

カゲタロウは、ヤマトクサカゲロウの幼虫を利用した天敵農薬です。アブラムシが発生している作物に幼虫を放飼し、その捕食活動を防除に活用します。

アブラムシの発生初期からの使用を基本とし、発生状況に応じて他の防除方法と組み合わせることで、施設栽培におけるアブラムシ対策の選択肢となります。

天敵農薬を効果的に活用するためには、対象害虫の発生状況を確認するとともに、使用する農薬の天敵への影響や、放飼する時期・場所などを考慮することが大切です。

具体的な放飼方法や使用量については、「カゲタロウの使い方」をご確認ください。

※カゲタロウの使用にあたっては、商品パッケージおよび最新の農薬登録情報に従ってください。